とあるプレインズウォーカーの話をするとしよう。


時は西暦2001年、〇学生だったその少年は友人にこう声を掛けられた。

「ギャザって知ってる?」

少年にとっては初めて聞いた単語だった。
そもそも少年にとって、TCGなど未知の存在だった。
(〇戯王がすでに流行していたが、当時も今もルールはわからない)
何となく興味を持った少年は、友人と数駅先にあるというお店に向かうことにした。

「ギャザには5色の属性みたいなのがあるんだ!好きな色を2つ選んでよ!」

友人に5つの色(当然、白・青・黒・赤・緑)を提示された。
当時はアポカリプスが発売した直後で、有効・敵対色関係なく2色を使ってデッキを作ることは容易いほうだった。
友人もそのつもりだったのだろう。

各色の役割も教わらずに出された質問。
少年は少し悩んだが、ただ好きな色のみを直感で答えた。

「・・・青と・・・緑かな!」

少年toldaにプレインズウォーカーの灯がともった瞬間だった。


友人が店主と話して持ってきたのは、アポカリプスの構築済デッキ「奇襲」。
パッケージの《ガイアの空の民》の絵は、時を経た今でも覚えている。
土地やマナ、各カードタイプの説明を聞きながら、実際にプレイしてみた。
ちなみに、DQ・FF好きだった僕にとって、生物をモンスターではなくクリーチャーと呼ぶのは新鮮だった。

さすがに昔のことで記憶がおぼろげだが、印象に残ってたのは以下の内容。

・既に場にいるクリーチャーに対し打ち消しを打とうとする
・CIPと瞬速を理解せず《神秘の蛇》を自メインフェイズにプレイ
・バウンス後に普通に出しなおされて「このカード弱いな!」と宣う

そもそもスタックルールも知らない初心者、扱いきれるはずはなかった。


そうは言ったものの、「これ面白いね!」と無邪気に楽しむtolda少年。
15年以上経ってもそのTCGを続けてるとは、この時知る由もなかった・・・。

(続く)

第2話 http://endlesslord.diarynote.jp/201706042014167423/

【あとがき】
はい、というわけで私とMtGの出会いでした。
これから不定期で、少しずつ私のMtGの想い出を書いていこうと思います。
連載にしたら逃げるわけにもいかないからな!(白目

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