Canadian Threshold考察 目次
自デッキ解析前編(メインボード)
http://endlesslord.diarynote.jp/201503232346464286/
自デッキ解析後編(サイドボード)
【本記事】
前編に引き続き自デッキの解析もとい所感。
後編はサイドボードについて。
まずはデッキレシピのおさらい。
// Lands
3 [A] Tropical Island
3 [B] Volcanic Island
4 [TE] Wasteland
2 [ON] Flooded Strand
2 [ON] Polluted Delta
2 [ZEN] Scalding Tarn
2 [ZEN] Misty Rainforest
// Creatures
4 [ISD] Delver of Secrets/Insectile Aberration
4 [OD] Nimble Mongoose
4 [FUT] Tarmogoyf
// Spells
4 [MM] Brainstorm
4 [M12] Ponder
4 [NE] Daze
4 [AL] Force of Will
4 [SC] Stifle
4 [A] Lightning Bolt
2 [ROE] Forked Bolt
2 [ZEN] Spell Pierce
2 [DIS] Spell Snare
// Sideboard
SB: 1 [RTR] Pithing Needle
SB: 1 [DKA] Grafdigger’s Cage
SB: 1 [JU] Envelop
SB: 2 [NE] Submerge
SB: 1 [NPH] Surgical Extraction
SB: 1 [NPH] Dismember
SB: 2 [IA] Pyroblast
SB: 2 [PLC] Rough/Tumble
SB: 1 [ISD] Ancient Grudge
SB: 1 [SC] Sulfuric Vortex
SB: 1 [LG] Sylvan Library
SB: 1 [THS] Destructive Revelry
サイドボードについては意図的に1~2枚採用にしている。
理由としては以下の3つ。
1、できる限り幅広く対応策を持ちたい。
2、ドロースペルを駆使すれば1枚でも手札に持ってこれる。
3、そもそもサイドアウトできるカードが少ない。
3はかなり致命的で、筆者はよく61枚以上で戦いたくなる衝動に駆られる。
このあたりの取捨選択も学んでいかなくてはならない事だろう。
・真髄の針
ご存知、いかなる起動型能力も指定すれば禁止できるArt。
安直に考えすぎると、どんな時でもサイドインできてしまうカード。
例としては、PW、石鍛冶、死儀礼、薬瓶、ヘルム、スニークなど。
汎用性が高すぎて、メインでいいのではと錯覚するほど。
ただ、これを抜いて特化パーツを入れるべきではと思うこともある。
・墓掘りの檻
生物サーチおよびリアニメイトを禁止するArt。
使う相手を挙げるなら、エルフ、ドレッジ、リアニ、殻辺りか。
両者の墓地を消さずに墓地利用を潰せるあたり、
タルモとマングースを使うカナスレとしては嬉しい。
しかしあくまで生物限定なので、純粋な墓地対策とは言えない。
それでも強豪デッキに対する解答になるため、必須パーツといえる。
・被覆
ソーサリー限定1マナ確定カウンター。
単純に考えると使用できる場面が限られるため、不要パーツに見える。
しかし多くのデッキにおいて、キーカードがソーサリーというのが事実である。
例えば奇跡スペル、全体除去、ヒム、実物提示教育、自然の秩序など。
可能ならば2枚以上の採用も検討したい、地味に強いカード。
・水没
対緑限定生物バウンス。ノーコストで打てるのが最大の利点。
WotC・R&Dの思惑通り、緑にはサイズ的に強力な生物が多い。
タルモしかり、強大化した聖遺しかり。
カナスレの除去は稲妻による3点が限界であるため、
このあたりの大型生物を処理できる点は非常に強い。
また、ノーコスト条件はあくまで「相手が森をコントロールしていること」なので
BUG相手の墓忍びやタシグルあたりにも適用できる。
純粋な除去ではないが、テンポ重視ならばその足止めだけでよい。
本デッキのコンセプトに合致した優良パーツである。
・外科的摘出
唯一の純粋な墓地対策カード。
追放できるカードは1種類のみであるため、使いどころを見極めるのが難しい。
しかし相手のキーパーツをライブラリからも追放できる点はやはり強い。
キーパーツ消去という観点で見れば、
別に墓地対策としてでなくてもサイドインできる。
少ないサイドボード枠を手広く活用させてくれるパーツである。
・四肢切断
φマナによるマイナス修正除去。
本デッキで用いる場合は必ず4点ライフロスを伴うため、かなり厳しい。
しかし、それでも除去したい生物がいる。
そう、タルモゴイフである。タルモ許すまじ。自分の事は棚に上げている。
他にも墓忍びやタシグル、アンコウ、強大化前の聖遺も除去できる。
本当なら2枚以上採用したいところなのだが、流石にライフロスが大きい。
役割としては、あくまで水没の補助といった形である。
・紅蓮破
青許すまじを体現したカード。自分も青だがやはり棚に上げている。
デルバーや神ジェイスの除去、実物提示教育等の打ち消しと超万能。
打ち消し合戦の決め手になることもあり、非常に強力。
本当なら赤霊破と1枚ずつにするほうが嗜みなのかもしれないが、
筆者はこちらのほうが好きなので2枚採用にしている。
・乱暴/転落
分割カードではあるが、基本的に乱暴の方しか使わない。
地上限定全体2点火力。これだけだと紅蓮地獄の下位互換に見える。
しかしこの「地上限定」が逆に重要である。
仮にスレッショルドを達成していた場合、
デルバー、タルモ、マングースのいずれも生き残る事ができる。
対して、各エルフやヤンパイ、場合によっては速槍も焼ける。
本デッキでは珍しい「純粋に1対多数交換を取れるカード」である。
だが、相手のデルバーやスピリットトークンは焼けない点には注意が必要。
・古えの遺恨
フラッシュバック付Art破壊。
本環境では薬瓶、ヘルム、殴打頭蓋といった強力なArtが多いので、
Art破壊だけでも十分強い。
しかもフラッシュバック付なので、1対2交換にもできる点は優秀。
しかし、独楽および体勢の整った殴打頭蓋は破壊できないのが欠点。
また当然ながら、Encも破壊できない。その点は帰化にすら劣る。
・硫黄の渦
ライフ回復を禁止するEnc。ついでにお互いに火力を浴びせ続ける。
多くの場合で使われるのは殴打頭蓋対策。
テンポデッキであるカナスレにとって、絆魂の存在はほぼ敗北に直結する。
この敗北を避けることが、このカードに求められる「第一の」役割である。
しかし、「ついで」呼ばわりした後者の能力も実際には非常に有用である。
例えば対奇跡戦。序盤にある程度ライフを削った上でこれを置けば、
動きの遅い奇跡デッキは継続火力により高確率で自滅する。
3マナというカナスレとしては非常に重いカードだが、
その重さに見合った効果は発揮してくれる。
・森の知恵
基本的にはライブラリ操作、ライフを対価に払えばドロー加速もできるEnc。
カナスレでは珍しいハンドアドを与えてくれるカードである。
だが、元々テンポ・ライフアドを重視する本デッキとの相性は微妙に見える。
このカードが本領を発揮するのは、やはり対奇跡戦。
奇跡デッキを相手にする場合、自身のライフを気にする必要はほとんど無い。
よって、残ったライフをハンドアドに変換することができる。
その結果行動を加速させる事ができるため、勝率を一気に上げることができる。
ただし、他に入れるべきサイドパーツがある場合は抜く事も考慮している。
・破壊的な享楽
本デッキで唯一Encを破壊できるカード。もちろんArtも破壊可能。
基本的には帰化と同じなのだが、相手に2点ダメージを与える点は高評価。
打ち消せなかった置物への解答と追い討ち火力という両者を満たしてくれる。
実際、この2点ダメージで勝負を決めた試合は数知れない。
ただし、古えの遺恨と同様に独楽と体勢の整った殴打頭蓋には対処できない。
さらに緑マナを使うため、血染めの月あたりの破壊にも適さない。
クローサの掌握のような、安定した置物破壊パーツとは言えないだろう。
各サイドパーツの所感はこのような感じである。
前半同様、主観的な点が多いのは容赦してもらいたい。
上記の評価に対して意見があれば、忌憚無く述べてほしい。
次の記事では、本デッキでは採用していないカナスレ汎用パーツについて述べたいと思う。
自デッキ解析前編(メインボード)
http://endlesslord.diarynote.jp/201503232346464286/
自デッキ解析後編(サイドボード)
【本記事】
前編に引き続き自デッキの解析もとい所感。
後編はサイドボードについて。
まずはデッキレシピのおさらい。
// Lands
3 [A] Tropical Island
3 [B] Volcanic Island
4 [TE] Wasteland
2 [ON] Flooded Strand
2 [ON] Polluted Delta
2 [ZEN] Scalding Tarn
2 [ZEN] Misty Rainforest
// Creatures
4 [ISD] Delver of Secrets/Insectile Aberration
4 [OD] Nimble Mongoose
4 [FUT] Tarmogoyf
// Spells
4 [MM] Brainstorm
4 [M12] Ponder
4 [NE] Daze
4 [AL] Force of Will
4 [SC] Stifle
4 [A] Lightning Bolt
2 [ROE] Forked Bolt
2 [ZEN] Spell Pierce
2 [DIS] Spell Snare
// Sideboard
SB: 1 [RTR] Pithing Needle
SB: 1 [DKA] Grafdigger’s Cage
SB: 1 [JU] Envelop
SB: 2 [NE] Submerge
SB: 1 [NPH] Surgical Extraction
SB: 1 [NPH] Dismember
SB: 2 [IA] Pyroblast
SB: 2 [PLC] Rough/Tumble
SB: 1 [ISD] Ancient Grudge
SB: 1 [SC] Sulfuric Vortex
SB: 1 [LG] Sylvan Library
SB: 1 [THS] Destructive Revelry
サイドボードについては意図的に1~2枚採用にしている。
理由としては以下の3つ。
1、できる限り幅広く対応策を持ちたい。
2、ドロースペルを駆使すれば1枚でも手札に持ってこれる。
3、そもそもサイドアウトできるカードが少ない。
3はかなり致命的で、筆者はよく61枚以上で戦いたくなる衝動に駆られる。
このあたりの取捨選択も学んでいかなくてはならない事だろう。
・真髄の針
ご存知、いかなる起動型能力も指定すれば禁止できるArt。
安直に考えすぎると、どんな時でもサイドインできてしまうカード。
例としては、PW、石鍛冶、死儀礼、薬瓶、ヘルム、スニークなど。
汎用性が高すぎて、メインでいいのではと錯覚するほど。
ただ、これを抜いて特化パーツを入れるべきではと思うこともある。
・墓掘りの檻
生物サーチおよびリアニメイトを禁止するArt。
使う相手を挙げるなら、エルフ、ドレッジ、リアニ、殻辺りか。
両者の墓地を消さずに墓地利用を潰せるあたり、
タルモとマングースを使うカナスレとしては嬉しい。
しかしあくまで生物限定なので、純粋な墓地対策とは言えない。
それでも強豪デッキに対する解答になるため、必須パーツといえる。
・被覆
ソーサリー限定1マナ確定カウンター。
単純に考えると使用できる場面が限られるため、不要パーツに見える。
しかし多くのデッキにおいて、キーカードがソーサリーというのが事実である。
例えば奇跡スペル、全体除去、ヒム、実物提示教育、自然の秩序など。
可能ならば2枚以上の採用も検討したい、地味に強いカード。
・水没
対緑限定生物バウンス。ノーコストで打てるのが最大の利点。
WotC・R&Dの思惑通り、緑にはサイズ的に強力な生物が多い。
タルモしかり、強大化した聖遺しかり。
カナスレの除去は稲妻による3点が限界であるため、
このあたりの大型生物を処理できる点は非常に強い。
また、ノーコスト条件はあくまで「相手が森をコントロールしていること」なので
BUG相手の墓忍びやタシグルあたりにも適用できる。
純粋な除去ではないが、テンポ重視ならばその足止めだけでよい。
本デッキのコンセプトに合致した優良パーツである。
・外科的摘出
唯一の純粋な墓地対策カード。
追放できるカードは1種類のみであるため、使いどころを見極めるのが難しい。
しかし相手のキーパーツをライブラリからも追放できる点はやはり強い。
キーパーツ消去という観点で見れば、
別に墓地対策としてでなくてもサイドインできる。
少ないサイドボード枠を手広く活用させてくれるパーツである。
・四肢切断
φマナによるマイナス修正除去。
本デッキで用いる場合は必ず4点ライフロスを伴うため、かなり厳しい。
しかし、それでも除去したい生物がいる。
そう、タルモゴイフである。タルモ許すまじ。自分の事は棚に上げている。
他にも墓忍びやタシグル、アンコウ、強大化前の聖遺も除去できる。
本当なら2枚以上採用したいところなのだが、流石にライフロスが大きい。
役割としては、あくまで水没の補助といった形である。
・紅蓮破
青許すまじを体現したカード。自分も青だがやはり棚に上げている。
デルバーや神ジェイスの除去、実物提示教育等の打ち消しと超万能。
打ち消し合戦の決め手になることもあり、非常に強力。
本当なら赤霊破と1枚ずつにするほうが嗜みなのかもしれないが、
筆者はこちらのほうが好きなので2枚採用にしている。
・乱暴/転落
分割カードではあるが、基本的に乱暴の方しか使わない。
地上限定全体2点火力。これだけだと紅蓮地獄の下位互換に見える。
しかしこの「地上限定」が逆に重要である。
仮にスレッショルドを達成していた場合、
デルバー、タルモ、マングースのいずれも生き残る事ができる。
対して、各エルフやヤンパイ、場合によっては速槍も焼ける。
本デッキでは珍しい「純粋に1対多数交換を取れるカード」である。
だが、相手のデルバーやスピリットトークンは焼けない点には注意が必要。
・古えの遺恨
フラッシュバック付Art破壊。
本環境では薬瓶、ヘルム、殴打頭蓋といった強力なArtが多いので、
Art破壊だけでも十分強い。
しかもフラッシュバック付なので、1対2交換にもできる点は優秀。
しかし、独楽および体勢の整った殴打頭蓋は破壊できないのが欠点。
また当然ながら、Encも破壊できない。その点は帰化にすら劣る。
・硫黄の渦
ライフ回復を禁止するEnc。ついでにお互いに火力を浴びせ続ける。
多くの場合で使われるのは殴打頭蓋対策。
テンポデッキであるカナスレにとって、絆魂の存在はほぼ敗北に直結する。
この敗北を避けることが、このカードに求められる「第一の」役割である。
しかし、「ついで」呼ばわりした後者の能力も実際には非常に有用である。
例えば対奇跡戦。序盤にある程度ライフを削った上でこれを置けば、
動きの遅い奇跡デッキは継続火力により高確率で自滅する。
3マナというカナスレとしては非常に重いカードだが、
その重さに見合った効果は発揮してくれる。
・森の知恵
基本的にはライブラリ操作、ライフを対価に払えばドロー加速もできるEnc。
カナスレでは珍しいハンドアドを与えてくれるカードである。
だが、元々テンポ・ライフアドを重視する本デッキとの相性は微妙に見える。
このカードが本領を発揮するのは、やはり対奇跡戦。
奇跡デッキを相手にする場合、自身のライフを気にする必要はほとんど無い。
よって、残ったライフをハンドアドに変換することができる。
その結果行動を加速させる事ができるため、勝率を一気に上げることができる。
ただし、他に入れるべきサイドパーツがある場合は抜く事も考慮している。
・破壊的な享楽
本デッキで唯一Encを破壊できるカード。もちろんArtも破壊可能。
基本的には帰化と同じなのだが、相手に2点ダメージを与える点は高評価。
打ち消せなかった置物への解答と追い討ち火力という両者を満たしてくれる。
実際、この2点ダメージで勝負を決めた試合は数知れない。
ただし、古えの遺恨と同様に独楽と体勢の整った殴打頭蓋には対処できない。
さらに緑マナを使うため、血染めの月あたりの破壊にも適さない。
クローサの掌握のような、安定した置物破壊パーツとは言えないだろう。
各サイドパーツの所感はこのような感じである。
前半同様、主観的な点が多いのは容赦してもらいたい。
上記の評価に対して意見があれば、忌憚無く述べてほしい。
次の記事では、本デッキでは採用していないカナスレ汎用パーツについて述べたいと思う。
コメント
奇跡に対してはもみ消しあるしパイロ取れるからSnTに対してのカウンターも取れるがSnT系は結構打ち合いにぬるので被覆をフラスターにしたほうがいいかなという感じ
オーダーグリンパスに対しては不安になるがカナスレは罰する火に耐性あるし檻が効かない土地単に対してはマングースがいるのでサージカルを二枚目の檻にするのもあり
また最近はURbみたいに森を置かないデッキが探査生物使うのでその時にライフが不安になりやすい切断を蒸気の絡みつきみたいな確実にバウンスできるのが欲しいかも
またその書き方だと入れてないかもしれないけど森の知恵はベルチャーやANTのような早いコンボ以外のコンボに対しても入れるよ、特に最近多いSnT全知等には必須
コメントありがとうございます。
・被覆
元々は呪文貫きで、対奇跡を強くするために被覆に変えた経緯があります。
仰るとおりもみ消しパイロがある以上奇跡をメタり過ぎるのもどうかと思いますし、
現状ストーム対策が全く無いのでフラスターにするのはいいなと思います。
最大の問題は手持ちがないということなんですが・・・。
・サージカル
記事には利点を強調しましたが、実は僕自身効果的に使えた事がないんですよね。
確かに最近は檻2枚積みのレシピも多いですし、採用の方向で検討してみます。
・蒸気の絡みつき
四肢切断との兼ね合いに関しては、確実な除去がどこまで必要かという点になりそうですね。
バウンスだけだと結局もう1度出されて・・・という不安が常にあります。
ただバウンスでテンポは取れますし、むしろそれで十分になるような動き方をすべきかも知れません。
・森の知恵
最近入れたカードということもあり、実はそこまで考察できていませんでしたね。
対SnT全知あたりでの強さをはっきり理解できてないので、ちゃんと試してみます。
丸さでいけば死亡+退場がいいと思いますがどうでしょう?グリクシス以外にも追加の除去として、ローグのデカブツバウンスにと、汎用性は高いですし
墓地対策は好みもありますが、サージカルはショーテル系のコンボによく効くので散らしてもいいんじゃないかなと思います
コメ返し送れて申し訳ないです。
・死亡+退場
確かに丸さという点では現状二股の稲妻より優秀かもしれませんね。
参考にさせてもらいます。
・外科的摘出
僕自身、サージカルでクリティカルヒット決めたことが無いんで信頼が薄いんですよね・・・。
でも純粋な墓地対策が欲しいのも事実ですし、どうしたものか・・・。