Canadian Threshold考察 目次
自デッキ解析前編(メインボード)
【本記事】
自デッキ解析後編(サイドボード)
http://endlesslord.diarynote.jp/201503242204107237/

GP京都2015も近づいてきたので、
真面目に自分のデッキを考察することにした。
最近フリープレイ等で成績不振なこともあるので、
持論は脇に置く事にする。
今回の記事は自デッキ採用各カードの評価など。
流石に長いので前後編で。
皆様の忌憚無き意見と助言を頂ければ幸い。

まず、以下がデッキレシピ。

// Lands
3 [A] Tropical Island
3 [B] Volcanic Island
4 [TE] Wasteland
2 [ON] Flooded Strand
2 [ON] Polluted Delta
2 [ZEN] Scalding Tarn
2 [ZEN] Misty Rainforest

// Creatures
4 [ISD] Delver of Secrets/Insectile Aberration
4 [OD] Nimble Mongoose
4 [FUT] Tarmogoyf

// Spells
4 [MM] Brainstorm
4 [M12] Ponder
4 [NE] Daze
4 [AL] Force of Will
4 [SC] Stifle
4 [A] Lightning Bolt
2 [ROE] Forked Bolt
2 [ZEN] Spell Pierce
2 [DIS] Spell Snare

// Sideboard
SB: 1 [RTR] Pithing Needle
SB: 1 [DKA] Grafdigger’s Cage
SB: 1 [JU] Envelop
SB: 2 [NE] Submerge
SB: 1 [NPH] Surgical Extraction
SB: 1 [NPH] Dismember
SB: 2 [IA] Pyroblast
SB: 2 [PLC] Rough/Tumble
SB: 1 [ISD] Ancient Grudge
SB: 1 [SC] Sulfuric Vortex
SB: 1 [LG] Sylvan Library
SB: 1 [THS] Destructive Revelry


とりあえず上から所感を述べていこう。


【土地】

・Tropical Island
唯一の緑マナ供給土地。
これが無いとタルモもマングースも出せない。
クロック召喚の要であるため、第1ターンから持ってくる必要がある。
当然相手もその重要性を理解しているため、優先的に破壊される。
かといって4枚積むのはフェッチの採用枚数が減るため厳しい。
やはり定石の3枚が安定か。

・Volcanic Island
唯一の赤マナ供給土地。火力および各種サイド採用カードの要。
硫黄の渦もあるため地味に枚数が必要。1枚でも割られると怖い。
しかしこちらも4積みはフェッチ削減に繋がるため、3枚が定石か。

・不毛の大地
ご存知特殊地形を破壊する特殊地形。
多くのデッキで4枚採用されるカードであり、カナスレもそれに漏れない。
しかし、カナスレにおける本カードは他のアーキタイプより重要と考えている。
その理由として、後述のもみ消しを含めたマナ戦略が挙げられる。
そのため、DDに対する防御的カードというよりも
相手のマナ基盤を破壊するという攻撃的カードの意味合いが強い。
なおこのような運用をするため、
マナを生み出す土地という感覚が弱いのも一つの事実である。

・フェッチランド
デッキ圧縮およびブレスト・ポンダー後のシャッフル機関。
最適解を手に入れやすくするためにも、できる限り欲しいところ。
しかし増やしすぎると土地破壊の影響が大きすぎるので、8枚が限界。
ちなみに青絡みフェッチ各2枚なのは半分趣味。
でも針とサージカル対策にはなる。


【クリーチャー】

持論では採用生物3種は「カナスレ大三角」という位置づけ。
それぞれが役割を持っており、絶対に抜く事はできないという考え。
もちろん頭の固い妄想の可能性もあるので、
必要なら変えることも考え中。

・秘密を掘り下げるもの
空襲担当。高確率で2ターン目から3点クロックを刻み続ける。
変身さえすれば愚直に強いため、
初手なら最優先で出したいクロッカー。
当然ヘイトも高く、すぐに除去される。
打ち消しで護るか否かは状況次第か。
驚異的なコストパフォーマンスを考えれば、当然の4積み。

・敏捷なマングース
被覆担当。序盤は低速ながらも、相手の除去をかいくぐる優等生。
相手が高速デッキだと弱いと感じることもあるが、
例えば対奇跡デッキなら最高の相棒。
大三角の考え方ならば4積み安定なのだが、弱点は多い。
小粒、墓地対策に弱いなどなど。
構成によっては3積み、最悪除外も考えないといけない。

・タルモゴイフ
地上担当。誰もが認める最強のバニラクリーチャー。
クロックによし、壁によしと文句無しの性能。
ただカナスレとしては、2マナであることが利点にして欠点。
利点としてはチャリスや爆薬を避けられること。
欠点としてはデッキの中で最も重いこと。
他デッキなら信じられないだろうが事実である。
他にも墓地対策をされると0/1のチャンプブロッカーになってしまう。
クロック力を考えれば当然の4積みだが、
こちらも採用枚数に幅があることも承知。


【スペル等】

持論では「カナスレのもつ対応策の9割が打ち消し」。
コンボパーツであれ、ロックパーツであれ、
大型生物であれ、とりあえず打ち消す。
火力はあくまで打ち消しもらした小型生物を掃討する補助の役割。
もちろん状況によって話は変わるが、根本理念はこんなものである。
これは本デッキを分かりやすく使いやすいものにすると同時に、
酷く脆いものにしているともいえる。
他のデッキと比較すると、一番幅のある部分だろう。

・渦まく知識、思案
当然効果は違うが、総じて安定力を支えるドロースペル。
前者は山札への干渉力、後者はシャッフル可能な点が強い。
また後者については、ソーサリーである点も地味に評価している。
本デッキにおける数少ないソーサリーであり、タルモに貢献するからだ。
他デッキでもこの8枚は安定採用なのだが、追加スペルも多い。
当然ドロースペル単体では場に影響を与えられないため、
無闇に採用枚数を増やすのは怖い。

・目くらまし
本デッキを含むクロックパーミッションに採用される良スペル。
ピッチで唱える事でマナアドを失ってしまうが、
土地2枚で大体事足りるカナスレには大きな被害でもない。
打ち消し主体のカナスレを支える大事なパーツである。
ただし力を発揮するのは序盤か、
マナ戦略成功時だという点は無視できない。
終盤や後攻では打ち消しを失敗しやすいという弱点も持つ。
メインボード4枚採用は確実だが、サイドアウトも考慮する必要がある。

・Force of Will
青デッキ最強のパーツ。あえて言うが、レガシーの良心である。
これが無ければ環境にコンボが蔓延り、禁止カードは倍増するだろう。
しかしご存知の通り、ピッチ時は手札をもう1枚犠牲にする必要がある。
先人曰く「最強にして最弱のカウンター」。
元々1対2交換がほぼゼロのカナスレにとっては、時に致命傷となる。
同型対決等、こちらも場合によってはサイドアウトも考慮しなくてはならない。
しかし上記の持論を持つ筆者としては、
その決断を潔くできていないのも事実である。

・もみ消し
カナスレ使いの中でも採用の意見が割れるであろうパーツ。
使い道としてはフェッチや不毛等の起動阻止、奇跡他の誘発阻止など。
よく強さとして述べられるのはフェッチ阻止によるマナ戦略であろうが、
単色デッキ等で完全に腐る可能性が最も高いカードなのは事実である。
だが実際に使い慣れると、案外汎用性の高いカードである。
切迫した戦いの中で思わぬ切り札になる事もある。
そういう点も含めて筆者は最も好きなパーツではあるのだが、
前述の通りはっきりと腐る事もあるパーツなので重要性の判断が難しい。
デッキ方針の変更を考えた場合、真っ先に抜けるカードではある。

・稲妻
カナスレが赤を採用する最大の理由。1マナ無制限3点インスタント。
書いてあることはそれだけなのだが、対抗呪文レベルの強さを内包する。
「原点にして頂点」と言ってもいいのではないだろうか。
小型生物除去、PW除去、最後の押し込みとしての本体火力など。
状況を選ばないという意味では、打ち消し以上に汎用性が高い。
間違いなく4積みであるが、当然大型生物には対応できない。

・二股の稲妻
筆者の考えるカナスレフリースロットPart1。追加火力枠。
本カードを採用する理由は2つ。
1つは、超小型生物相手なら1対2交換を取れること。
もう1つは、これがソーサリーであること。
2つとも、これまでの解析で分かってもらえると思う。
この追加火力枠の候補としては火/氷、死亡/退場が挙げられるが、
そのあたりの議論は後の記事に譲ろう。

・呪文貫き
筆者の考えるカナスレフリースロットPart2。追加打ち消し枠。
ただ最近の他デッキレシピを見ると、レギュラー枠な気もする。
非生物限定とは言え、1マナの優良不確定カウンター。
除去、ヒム、コンボ、PWの打ち消しや、打ち消し合戦でも使える。
本デッキでは2枚採用だが、場合によっては3枚以上の採用も考えられる。
ただし目くらまし同様、終盤では役に立たない事もあるため注意。

・呪文嵌め
筆者の考えるカナスレフリースロットPart3。貫き同様追加打ち消し枠。
1マナ確定カウンターとはいえ、2マナスペルのみというのは寂しく見える。
だが、カナスレにとって脅威となる2マナスペルは山のようにある。
石鍛冶、RIP、瞬唱、ヒム、小悪疫、ヤンパイ、大歓楽、タルモ、チャリス…
これらを無効化できるという意味では、もみ消し同様の汎用性がある。
ただし、もみ消し同様腐る可能性も高いのは事実である。
筆者は対タルモを鑑み2積みだが、再考の余地は十分にある。


以上でメインボードにおける各パーツの所感は以上である。
長文で申し訳ない限り。
後編ではサイドボード各パーツの所感を述べようと思う。

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