とあるプレインズウォーカーの話を続けるとしよう。

第7話 http://endlesslord.diarynote.jp/201708271543264414/

2014年4月12日(土)
愛知県名古屋市某所。
僕は、兄からもらった15年物の青いボストンバッグを担ぎ、そこにいた。
GP名古屋2014春。
ショップブースとサイドイベント目的で単独参加したそのイベントは、穏やかな天気の中で始まった。

GP初日となるこの日は、ショップブースでの買い物が主目的。
カナスレにおける対伝説生物用サイドとして《カラカス》を買ったり、2つ目のレガシーデッキを作るための《Bayou》、モダン用のフェッチランドなどを買い漁った。
その後はショップ主催クジをガンガン回しまくり、思う存分散財した。
こう言うと語弊があるかもしれないが、カード資産が増えることだけでなく、散財する行為自体をすごく楽しんでいたことを覚えている。

そんなこんなで僕のボストンバッグに入ったカードは1000枚程度。
その中には《Underground Sea》といった高額カードも含む、自分のデッキほぼすべてが入っていた。
(GP会場でトレードをするかもしれない、という予想だった。)
僕はホクホク顔で、名古屋のカプセルホテルに泊まったのであった。

そして、運命の2014年4月13日。
この日は僕の誕生日ではあったが、後日調べると仏滅。
今思うと、あんなことになってしまったのは必然だったのかもしれない。

その日の目的はレガシーサイドイベントである熊猫杯への参加。
使用デッキは直前まで悩んだが、当時よく使っていたチームアメリカではなく、カナスレを選択した。
既に慣れていたレガシーの大会を、僕は存分に満喫していた。
本気の対戦で、完全に眼前の盤面に集中していた。
ある、重要なことを見落としながら。

熊猫杯、第3回戦終了。
勝てたものの、非常に試合時間が長く、まさに熱戦だった。
僕は対戦相手に礼を言いながら卓上のカードをまとめ、椅子の下に手を入れた。

空振りした。
一瞬、何が起こったかわからなかった。
もう一度手を入れて、空振り。
恐る恐る椅子の下を覗いた僕の目には、何も映らなかった。

僕の、あの青いボストンバッグも。

僕の、1000枚以上のカードが入っていたバッグが。
色んな高額カードが入っていたバッグが。
6桁円もする、僕のカードのほぼすべてが。

消 え て い た 。


それからの記憶は、少し曖昧になっている。
対戦相手の方に必死に確認を取った。
サイドイベントのヘッドジャッジに伝え、どうすればいいかを聞いた。
大会を棄権し、多分泣きそうな顔で、会場運営と話もした。
半分無駄と分かっていながら、クロークに自分のバッグが預けられていないかを確認した。
とにかく会場を走り回り、自分のバッグを捜しまわった。

近くの交番に行き、事情も説明した。
警官の方は事情やカードの価値も理解をしてくださり、紛失届の作成にも親身に協力してくださった。
ただ、届出書類の作成途中で「財布は残ってて、空の箱が入ってる妙なカバンを見つけたんですけど…」という地元の方が来たときは、心が壊れそうだった。
(結局そのカバンは自分のものではなかった。ただ、同じような人がいた、ということは事実だったのだろう。)

結局、カバンを見つけることはできなかった。
憶測で断定してはいけないだろうけど、恐らくは盗難だったのだろう。
僕の手元に残ったものは、大会で使っていたカナスレだけだった。
(財布や身分証明書は別に保存していたため、こっちは無事だった。ただ、無事だったからこそ、カバンを追える手掛かりは全くない状態だった。)

その日の後半は、茫然自失としながら会場を歩いていた。
周りでやっている試合を見る気も起きなかった。
ショップブースを歩くことも辛かった。
途中、前日クジを引きまくったブースの方に事情を説明したところ、何も言わずに未来予知のパックを2つ譲ってくれた。
(ジョニーのお店さん、本当にありがとうございました。)
そのパックを握りしめながら、僕は会場のトイレで泣いていた。
その後、残酷なまでに穏やかな天気の中、僕はフラフラしながら帰宅した。

それから1週間、仕事を含む日常生活を送れてはいたが、カードをなくしたショックで気もそぞろな状態であった。
毎日のように、MtGを引退すべきか否かを考えていた。
こんな辛い思いをするなら、MtGなんかやらないほうがいいのでは、と。
手元に残ったカナスレも、誰かに譲ることを考えていた。

そのきっかけは、仕事からの帰り道だった。
僕はふと、「何故自分は今こんなに悲しいのか」ということを考えた。
確かに、6桁円のカードの『資産』を失くしたことは、悲しい原因の一つではあった。
ただ、一番の原因が「失くしたカードの中に入っていたデッキを、もう触れないこと」であることに、僕は気付いた。
その時、何かを吹っ切れた気がした。
「なんだ、まだ僕はMtGを楽しむことができるじゃないか」と。
資産云々よりもデッキが大事と思えるなら、まだ大丈夫だ、と。

僕は、再びやり直すことにした。
手元に残った、カナスレとともに。

(続く)

【あとがき】

以上、長くなりましたが、私が盗難でカードのほとんどを失った時のお話でした。
書いてて正直辛かったですが、僕にとってのMtGを語る中で、どうしても外せないエピソードです。
MtGに対する僕の姿勢の、基盤の一つだと思います。
カナスレへの愛着の一因も、ここだったりします。

こんなことがあったので、「カードを資産とは考えないようにする」というのが今の僕の持論です。
なかなかそうは思えないときはあるのですが、このエピソードを思い出しては自戒をしてる次第です。
このDNを見てる人の中に同じような境遇な人はいないと思いますし、そうならないよう願ってはいますが、皆様の心に届くものがあれば、僕の犠牲にも意味があったのかなと思う時もあります。
とあるプレインズウォーカーの話を続けるとしよう。

第6話 http://endlesslord.diarynote.jp/201708191931441891/

遂に手に入れたカナディアンスレッショルド。
しかし、一人での調整や友人とのスカイプ対戦をしてみると、恐ろしく取り扱いが難しいデッキであることに、僕は気付いた。

まず、マナ基盤が安定しない。
それも当然、土地は18/60。しかもその配分はフェッチランド8、《不毛の大地》4、デュアルランド6。色マナに繋がる土地は実に14枚である。
普段は土地が24/60のデッキを使う僕にとって、最初に必要だったのはマリガン基準の意識改革だった。

マリガン基準改良の次は、プレイ中のマナ管理。
盤面にある土地は終盤でも1~2枚。多くて3枚。この中で何を唱え、どの程度のマナを残して自ターンを終えるか。こればかりは一人回しでは結論を出せなかった。

その次は、最適なクリーチャー展開の戦略。
《秘密を掘り下げるもの》《敏捷なマングース》《タルモゴイフ》が搭載されるクリーチャーだが、それぞれに長所・短所があり、何を優先して出すべきなのか、という点はさっぱり掴めなかった。
特に《タルモゴイフ》は曲者で、前述のマナ管理問題と相まって、どのタイミングでプレイすれば安全に戦えるのか、という点で悩み続けた。
(安直に2ターン目プレイをしてしまうと、サイズが小さく簡単に除去されるだけでなく、カウンター用マナがないために勝負を決められることもあった。)

そんなこんなで色々勉強はしたものの、結局は対人で使わないとわからないと僕は考えた。
そしてついに、僕は復帰以来初の大会にデビューすることにした。

京都某所のショップでのレガシー初大会は、相当緊張したことを覚えている。
対戦相手の方が心配するくらいビクビクしてたし、シャッフルする手もガクガク震えていた。
相手のカードのテキストがわからなくて何回も確認したし、打てないタイミングで呪文を唱えるといった初歩的なミスもした。
結局Bye込の1-2ではあったものの、それでも参加した方々のおかげで大きな問題もなく大会を終えることができた。
(ちなみにこの日の大会で大学時代の同期や某白の人と出会い、幻想ノ宴への道筋が開けたのだが、それはまた別のお話)

それからは、暇を見つけては様々な大会に参加するようになった。
京都某店で開かれていたFriday Night Legacyは予定が許す限り(2週に1回ほど)参加した。
休日に予定がない時は近所のTCGショップに顔を出し、大会がないか店員に聞いて回った。
(残念ながら、当時はレガシー大会をする地方店舗は少なく、肩を落とすこともしばしばだった。)
大阪日本橋にTCGショップが多いと聞いてからは事あるごとに市街地に出て、余裕があれば大会にも参加した。
インターネットで見つけた関西レガシー大会大手、KMCにもどんどん参加した。
KMCを通じて某大学のMtGサークルや、関西の強豪選手とも知り合うことができた。

いつの間にか、グランプリにも顔を出すようになった。
初めて顔を出したグランプリは、GP横浜2013。
大学時代の友人Bとともに、サイドイベントであるレガシー選手権にも参加した。
(300人規模の大会の第2ラウンドで友人と戦う羽目にあったけど。)
試合も楽しかったし、ショップブースを回るのも楽しかった。
(この時、クジで《タルモゴイフ》を当てた。クジ狂いに目覚めたきっかけである。)
それ以来、近場で開催されるグランプリには積極的に参加するようになった。

「休日だけじゃなくて、平日夜にも戦いたい!」と考えた僕は、ニコ生の対戦枠にも顔を出すようになった。
自分でコミュニティは持っていないものの、各コミュニティの配信主さんと戦ったり、コメントを通じて配信主さんやほかの閲覧者さんとの会話で盛り上がった。
グランプリの際に顔合わせをしたり、オフにも参加するようになった。

経験を積むうちに、カナディアンスレッショルドの動かし方もわかってきた。
このデッキは「相手を知れば8割方解決策を見いだせる」デッキであり、「経験を積むほどに強くなる」デッキであることもわかってきた。
それぞれのパーツの使いどころや、相手のデッキの動き方がわかるほどに、勝率も大きく上げてきた。
究極のいぶし銀である《もみ消し》の魅力に取りつかれたのも、この頃であった。

楽しかった。
すごく楽しかった。
学生時代、青緑マッドネスを手に地元ショップで同じ高校の友達と小さくワイワイやるのも楽しかったが、MtGを通じてどんどん世界が広がっていく今も楽しかった。
レガシー以外のプレイヤーの人と楽しむためや、様々な大会に参加するために、スタンダードやモダンにも手を出した。
いつの間にか勧誘もしたいと思い、勧誘用の弱小デッキまで自作し始めた。
〈株券〉と揶揄されてはいたものの、価値があると思い様々なカードを買い集めた。
正確に測ってはいないが、この頃には投資額も6桁を優に超えていた。

そんな幸せの絶頂の中、僕はあの日を迎える。
2014年4月13日。
奇しくも自分の誕生日であるこの日、僕のMtG人生に転機が訪れる。

(続く)

第8話 http://endlesslord.diarynote.jp/201709032309361864/
とあるプレインズウォーカーの話を続けるとしよう。

第5話 http://endlesslord.diarynote.jp/201707081029369730/

就職してから約一年、僕は自分のデッキを前にして頭を抱えていた。
「どうすれば本格的なレガシーに参入できるんだろう」
それが悩みの発端であった。

デッキを携えて関西に移ったものの、カジュアルレガシーをできる友人は無し。
移住先の近くにTCGショップはあったものの、MtGのコミュニティは十全とは言えず、対戦できる場は相変わらず友人とのボイスチャットしかなかった。
(ちなみにその地元ショップはのちに地域最大級のMtGコミュニティを形成することになる。店員さんの努力に感謝。)

知らない他者と対戦するには、各フォーマットでそれなりに戦えるデッキであるべき。
当時の僕はそう考えていた。
そうなると、手元にあるデッキ・青緑マッドネスでは、レガシー参入においてはどうしても実力不足な点が否めなかった。
コンセプトは強いものの、デッキの始動は《野生の雑種犬》が場に出た2ターン目以降。カードパワーも強大とは言えなかった。
《意志の力》等で補強しようにも、かつてレガシーを席巻していた時代に使われていた《適者生存》はすでに禁止。改良にも限界があった。
「より強い共鳴者や、墓地利用戦略の幅を広げる」という観点の下、《ロッテスのトロール》や《復讐蔦》を組み込んだりしたものの、共鳴者頼りや初動の遅さという弱点はどうしても克服できなかった。

次第に、既に成立しているアーキタイプを模倣して「戦えるレガシーデッキ」を作成することを模索し始めた。
Wiki等を参考に様々な情報を集め、紙の上でデッキを試作し続けた。
ただ、どのデッキにも高額カード(《意志の力》、《タルモゴイフ》、《不毛の大地》、各種デュアルランド等々)が入っており、その入手難度から実際にデッキを組むことは困難に思えた。
「あのカードがあれば作れるかもしれないのに…」という無意味な言葉を口にしながら、悶々とした日々を送り続けた。

そんな時期のある平日の夜。友人Bがチャットであるリンクを送ってきた。
「どうよtolda、突っ込んでみないか?」
そんな一言とともに。
リンク先で表示されたのは、《意志の力》や《タルモゴイフ》といった、レガシーパーツの山が映った画像。
某オークションで出品された、カナディアンスレッショルドのデッキ一式であった。
値段は堂々の6桁。格安の中古車を買えるくらいの数字だった。
(それでも、今と比べれば半額以下)

僕は悩んだ。
確かに自分の原点である青緑が含まれていて、デッキコンセプトも自分の好み。
構想の中でも一番ベースとして上ってきたデッキだった。
それでも、6桁のお金をポンッと出すのは、社会人の僕でも厳しかった。
結局1日悩んだが、僕は覚悟を決めて入札することにした。

落札するまでの約1日は、自分の人生の中でも5本の指に入るほど長く感じる時間だった。
暇があればスマホで他人の入札状況を確認し、自分が落札したい、でも他人が落札したら逆に諦めがつく、という複雑な心境で過ごした。
最終的に自分が落札し、ATMで送金する段階になっても、まだ悩んでいる自分がいたことを記憶している。

そして僕は手に入れた。
人生初のレガシーデッキである、カナディアンスレッショルドを。
実際に自分で一人回しをするときでも、緊張で手が震えた。
Wiki等で何回調べても、それぞれのカードの使い方は理解しきれなかった。

それでも僕には、何となく予感があった。
このデッキが、これからの僕のMtG生活を変えるであろうことを。

(続く)

第7話 http://endlesslord.diarynote.jp/201708271543264414/
とあるプレインズウォーカーの話を続けるとしよう。

第4話 http://endlesslord.diarynote.jp/201707022101208673/

2008年、東京某所。
大学生活を満喫していた僕は友人宅にて、友人二人が地球〇衛軍2を楽しんでいるかたわら、友人PCでブロック崩しをしていた。
(よくわからない状況と思うだろうが、僕もなぜこんな状況だったのかわからない)
ブロック崩しがひと段落し、ふと棚を見ると、見覚えのある紙があった。
茶色の背景に5色の丸、大きく書かれた5つのアルファベット。
何となく手に取り、表を見ると見覚えのある刃っぽい体の生物。
スリヴァーだった。
「あれ、toldaってギャザに興味ある?」
それが、僕を再び多元宇宙に呼び戻す言葉となった。

話を聞いたところ、友人は2人とも過去にMtGをやっていた、言わば僕と同じような境遇だった。
その中の友人Aは、上京の際に実家から何となく自分のデッキを持ってきたとのこと。
中身は、カウンタースリヴァーと、スリヴァービートダウン。完全なスリヴァー狂だった。
一方の友人Bも実家にデッキを置いてあるらしい(こちらはエルフ)。
そこで、次の長期休暇までにそれぞれのデッキを持ち寄ることになった。

そんなこんなで始まった、インターネットでルールを確認しながら始まった異種スタン混合フリープレイ。
ルール変更に戸惑いながらも、当然ながら楽しかった。
(一番ショックだったのは、ダメージスタック制度が廃止されていたこと。ドヤ顔でブロッククリーチャー指定後に自分の《野生の雑種犬》に《霊気の噴出》を撃ったら「あ、今だと当て逃げできないんで無駄打ちだね」と言われ真顔になったことを憶えている。)

1日楽しんだ後、3人とも当時のスタンダードや他のフォーマットに興味を持ち始めた。
調べてみると、自分たちが慣れ親しんだカード(テンペスト期~オデッセイ期)も使えるレガシーというフォーマットを見つけた。
このフォーマットなら、今からでも楽しめるのではないか。
そう考えた僕らは、近くのTCGショップ(東京なので数は多かった)やネットオークション(人気高額カードよりは、過去のエキスパンションカード詰め合わせをよく探した)でカードを買い集めた。
デッキを作っては遊び、ネットで情報を集めては違うカードを買い、大学にいる他の友人に声をかけて仲間に入れ…。
いつの間にか、MtGは僕の大学生活の大きなウェイトを占めるようになった。
(講義や研究室の都合上、流石にMtGのみというわけにはいかなかった)

ただこの頃は、大会のような「自分の知らない人と戦う」場には参加しなかった。
あくまで友人同士の遊びであり、レガシーといっても旧スタンに毛が生えた程度の、カジュアルレガシーそのものだった。
(僕の場合、《霧深い雨林》と《梅沢の十手》を足しただけの青緑マッドネスがメインデッキだった。)
それでも、アルバイトで稼いだお金を突っ込んで買った大量のカードのおかげで様々なデッキを作ることができたこともあり、飽きることはなかった。
改良型青緑マッドネスで《修繕》入りの青茶単と戦うといった恐ろしいこともしていたが、やはり楽しかった。
(ちなみにこのマッチの勝敗は五分五分だった。サイドボードの《帰化》のおかげである。)

そのうち、研究室配属で実験等に明け暮れるうち、次第に遊べる時間も減っていったが、MtGを辞めることはなかった。
ネットの発達のおかげで、情報収集に困ることもなかったし、同様に忙しくなった友人たちともチャット等でMtGの話題で盛り上がることができた。
最終的に、大学卒業後の就職先の関係で友人たちと離れることになったが、それでもデッキは手放さなかった。
友人たちとはネットでいつでも連絡をとれる状態だったし、東京のTCGショップの盛況ぶりを見た後で、別の地方に行ってもMtGをやる場所はあるだろう、と考えることができたから。
今思うと、自分の成長や時代の流れが、僕とMtGを繋ぎとめてくれたのだろう。

こんな感じで、僕の大学MtG生活はカジュアルレガシープレイヤーとして幕を閉じた。
結局大会には出なかったし、レガシープレイヤーと言いながらデュアルランドを1枚も持っていない、単なる「下手の横好き」のまま、東京を離れることになった。
就職先は、関西。
最初は慣れない社会人生活で、誰かと対戦することもなかった。
ただ、MtGに関する情報収集と、大学時代の友人との交流は続けていた。

そんななか、ネットオークションで見つけた1つの出品。
それが、カジュアルレガシープレイヤーだった僕をレガシープレイヤーへと変えるきっかけとなる。

(続く)

第6話 http://endlesslord.diarynote.jp/201708191931441891/
とあるプレインズウォーカーの話を続けるとしよう。

第3話 http://endlesslord.diarynote.jp/201706101843432655/

青緑マッドネス。
僕は、友人の家で、ショップのデュエルスペースで、学校で(隠れて)そのデッキを使い続けた。
そんな楽しかった時は、ある時急に終わりを迎えた。

2002年11月 オンスロート発売
それに伴い、インベイジョンブロックがスタン落ち

僕がMtGに触れてから、はじめてのスタン落ち。
(正確にはマスクスブロックのスタン落ちにも遭遇しているが、その時はまだ満足にデッキも組めておらず、影響もなかった。)
基本的にほぼすべてのカードをオデッセイブロックで固めていた僕の青緑マッドネスにとって、今回も影響はないと思っていた。
しかし、たった1枚、でも致命的な1枚が消えた。
ヤヴィマヤの沿岸
多色デッキの命綱である2色土地を、僕は失うことになった。

当時、対抗色のマナを生成する土地は2種類しかなかった。
アポカリプスの対抗色ペインランドか、真鍮の都だ。
インベイジョンスタン落ちの時、僕は真鍮の都を持っていなかった。
今でこそ手頃な価格となっているこのカードだが、当時は4桁円する高額カードだった。
当時のお小遣いで2ヵ月分もするそのカードを、僕は買うことが出来なかった。
必然的に基本土地のみとなった僕のデッキは、事故を多発するようになる。

さらにオンスロートブロックへの突入は、環境のデッキ構築概念と価値観を変化させていった。
(それこそがスタン落ちの意義ではあるのだが)
アポカリプスの消滅は対抗色は再び同じデッキに入れにくくし、辛うじてフェッチランドで対応可能な友好色についても、多くの多色カードの消失によりメタは一気に変化していく。
オンスロートで焦点の充てられた部族デッキはどんどん増える。
余りに変化していく環境に、僕は次第についていけなくなっていた。

余談だが、当時の僕は「フェッチランドは弱い」と考えていた。
直前に落ちたペインランドと違い、友好色の土地しか選択できない。
しかも一度起動して片方の基本土地を持ってくると、もう片方には触れない。
「明らかにペインランドの下位互換だ」と、声を大にして主張していたことを覚えている。
知らなかったのだ、当時の僕は。
その昔、デュアルランドというカードが存在していたという事実を。

話を戻すと、環境についていけなかったのは僕だけではなかった。
いや、インベイジョンブロックのカードに依存していた周りの友人たちのほうが、僕よりも状況は深刻だった。
少ない所持金を使って再びカードを買い集めなくてはならない。
しかも、自分が慣れ親しんだモノとは異なるデッキを作るために。
気付けば、1人、また1人と、MtGを辞めていった。
誰もが、TVゲームに、カラオケに、ボウリングに、ゲーセンに、部活に傾倒するようになった。
(恋愛?ウチは男子校だ、いい加減にしろ)

周りのプレイヤーがほとんど消え、第8版の情報(友好色ペインランドもなくなるという事実)を耳にしたころ、僕も引退を決意した。
あれだけ使っていた青緑マッドネスは、ほかのカードとともに段ボール箱のなかで眠りにつくこととなった。
僕から、プレインズウォーカーの灯が消えた瞬間だった。

それからの僕は、周りの友人と同じように、ゲームに、部活に、学校行事に、勉学に励むようになった。
MtGを辞めたことについて、寂しさも後悔もなかった。
寂しさを感じるほど、日常が退屈なわけでもなかった。
僕はそのまま、中学・高校時代を平凡に過ごしていった。


それから数年後、僕は東京にいた。
運良く東京の大学に合格し、独り暮らしを満喫していた。
複数のサークルに加入したし、それなりに講義は頑張って受けたし、交友関係も普通に持っていた。
友人たちの誘いで、いわゆるオタクジャンルにもいつの間にか手を出すようになっていた。
中学・高校時代とは多少変わってはいたが、普通の生活を送っていた。

あの日、友人の家であのカード裏面を見るまでは…。

(続く)

第5話 http://endlesslord.diarynote.jp/201707081029369730/

【あとがき】

はい、私の第1次現役時代の終焉でした。
今思うと「スタン落ち程度で」と言われるかもしれませんが、月数万使える今とは違い、お小遣いの少ない当時の僕にとっては完全に死活問題だったわけです。
今でも高校生以下のプレイヤーが少ないところを見ると、古今東西問わずぶち当たってしまうMtGの、ひいてはTCGの壁なのかなと思ってしまいます。

さて、次は復帰の物語です。
と言っても、GP参加とかはまだまだ先の話なんですが。
とあるプレインズウォーカーの話を続けるとしよう。

第2話 http://endlesslord.diarynote.jp/201706042014167423/

オデッセイ 2001年10月発売
新ルール フラッシュバック、スレッショルド


2002年初め、僕は赤緑スレッショルド入りステロイドを使っていた。
マナクリーチャーで加速しつつ墓地を肥やし《敏捷なマングース》や《熊人間》をクロッカーに変貌させながら殴り切るデッキだ。
この頃にはルールもデッキ内シナジーも把握できており、「手札を捨てて墓地を増やす」ことは単純なディスアドバンテージではないと理解していた。
「オデッセイブロックは墓地がテーマ」
そう言われる中、ブロック第2エキスパンションであるトーメントにはどんなルールが入るんだろうとワクワクしていたことを記憶している。

そして、その時は訪れる。

トーメント 2002年2月発売
新ルール マッドネス


初めてマッドネスのルールを知ったとき、流石の僕も混乱した。
特に「捨てたときって、クリーチャーを相手ターンエンド前に落としてもマッドネス唱えられるの?」という点が、瞬速使いでない自分にとっては受け入れにくいものだった。
(ちなみにマッドネスのスタック上ルールは今でも複雑、Wiki参照)
そのうちルールは理解したものの、前述のステロイドがある程度戦えていたこともあり、早々にデッキが変わることもなかった。

あれは、いつの「ぎゃざ」だっただろうか?
友達から譲ってもらったその雑誌をボーっと眺めていた時に、その記事はあった。
「Ken Ho選手、プロツアー大阪(ブロック構築)にて青緑マッドネスを使って優勝!」
記事をスルーしようとして、二度見したことを覚えている。
そこに書いてあったデッキリストは、余りに美しかった。
高速でクリーチャーを展開しながら、打ち消しとバウンスを駆使して殴り切る…。
自分の出発点だった「奇襲」と共通していたそのデッキに、すぐに魅了された。
幸運だったのは、曲がりなりにも同じようなデッキをすぐ作れたことだった。

完成した僕の青緑マッドネス(スタンダード)は、「速い」「安い」「強い」を兼ね備えた素晴らしいデッキへと成長していった。
「速い」のはクリーチャーの展開速度であり、デッキの回転が良いときは、《日を浴びるルートワラ》×2、《野生の雑種犬》、《尊大なワーム》、6/6 ワームトークン(《ワームの咆哮》のフラッシュバック)を各ターンにて順番に展開することができた。
赤緑ステロイドも早かったが、マナクリーチャーが入ってないこのデッキで同等以上の速度を出せたことは驚きだった。
「安い」とは構築のための費用であり、事実搭載されているレアは《ヤヴィマヤの沿岸》だけであった。
それほどの安さなのに「強い」。当時のトップメタであり、多くの高額カードを搭載していた激動サイカトグデッキ相手でも全く引けを取らなかった。
《堂々巡り》によるカウンター、《霊気の噴出》によるバウンスといった対策カードに、《入念な研究》や《綿密な分析》といったドローサポートまであった。
直接クリーチャーを除去することはできなかったが、このデッキは本当に「何でもできた」。
「万能」という概念に憧れを持っていた僕は、その学生時代のほとんどにおいて、このデッキを愛用して戦い続けた。

トーメント発売当初からその強さ・万能さの兆しを見せていた青緑マッドネスだったが、ブロック第3エキスパンションであるジャッジメントでさらに追い風となった。
青のインカーネーション、《不可思議》の収録。
クリーチャーとしては普通だが、墓地に落ちれば「島をコントロールしている限り、自軍の全クリーチャーが飛行を持つ」という、とんでもない性能。
早い段階で《入念な研究》や《野生の雑種犬》から意図的に墓地に落とせば、5ターン目に6/6飛行ワームが殴りかかるという驚異的な状況を作り出せた。
(当時から思っていたが、羽の生えたワームというのは想像すると怖い)
さらに強くなったこのデッキを使いつづけることで、僕の戦績も勝率6割ほどになった。

勝てることが楽しかった。
自分が好きなことをして戦えることが楽しかった。
何よりも、友達や対戦相手と話をしながら、悩み考えながら対戦し、最後は笑って終われるという、MtGの文化が楽しかった。

こうして、青緑マッドネスとともに2002年を走り続けたtolda。
しかし翌年、2003年に転機が訪れる。

(続く)

第4話 http://endlesslord.diarynote.jp/201707022101208673/

【あとがき】

ということで、〇学生時代の私のMtG青春絶頂期の話でした。
今思うと青緑マッドネスって相当チートでしたね…。
ただ、トップメタが激動サイカトグとかいう酷いデッキだったこともあり、結局叩かれませんでしたが。

せっかくですので、当時のデッキを覚えている限り再現しました。

// Lands
9 Island
11 Forest
4 Yavimaya Coast

// Creatures
4 Basking Rootwalla
4 Wild Mongrel
4 Aquamoeba
1 Merfolk Looter
4 Arrogant Wurm
2 Wonder

// Spells
4 Careful Study
4 Aether Burst
4 Circular Logic
2 Roar of the Wurm
2 Deep Analisys
1 Urpheaval

サイドボードには《たい肥》とか《幻影のケンタウロス》のような黒対策を多く入れていたと記憶しています。
プロツアー大阪02優勝者であるKen Hoのデッキや、本デッキの基本コンセプトはMtG Wikiを参照ください。

さて、今回はドはまりしていた時代を書きましたが、次回から少しずつ暗めの内容になりますのでご注意を。
とあるプレインズウォーカーの話を続けるとしよう。

第1話 http://endlesslord.diarynote.jp/201705282316035778/


アポカリプスの構築済みデッキ「奇襲」を手にした僕は、友人と情報を交換しながら少しずつデッキをチューニングしていった。

まず手を付けたのは白だった。
当時の緑白には《アルマジロの外套》(+3/+3、トランプル付与のオーラエンチャント)が存在しており、その圧倒的な強さに僕は惹かれた。
また白は正義の色ということで、純粋な少年だった僕にはとても魅力的だった。
(白は「正義を押し付ける色」ということを知るのはもう少し先のこと)
こうして、「奇襲」デッキに白を足したトリーヴァカラーデッキが完成した。
(バントという名前が出てくるのももう少し先のこと)
しかし、当時は高めだったペインランドが入っていないこともあり、色事故を多発。
考えた末、使いこなせなかった青を除いた白緑ビートダウンへと変わっていった。

この白緑をある程度使っていくうち、相手のクリーチャーを除去できないことに不満を抱くようになっていった。
また、マナクリは入っているものの中速デッキであり、動きが緩慢なところも気になった。
そして僕は赤に注目した。
当時流行していたファイアーズに似た赤緑ステロイドデッキを作成し、上記の悩みを克服した。

ちなみに、黒には一切手を出さなかった。
自分にとって黒=悪だったうえ、自分のライフを削って戦うというスタイルがどうしても好きになれなかった。

この頃になるとデッキ内のシナジーに気を使うようになり、様々な情報を集めるようになっていた。
ネット環境がなかった我が家では、友人が印刷してくれたカードリスト(1エキスパンションにつきA4用紙50枚ほど)を読みふけった。
引退したという別の友人が格安で譲ってくれた1000枚以上のカードの束(既にスタンダード落ち)を一枚ずつ眺め続けた。
学校では、暇なときにノートにデッキリストを書き、いつの間にか増えていた友人プレイヤー数名と議論を行った。
毎週のようにショップに通い、少ないお小遣いでパックを買ったり、大会に参加したりした。
勝てるようなデッキではなかったが、それはそれで楽しかった。

そして時は流れ、2002年2月。
オデッセイブロック第2エキスパンション、トーメント発売。
この後、僕は運命のデッキに出会うこととなる。

(続く)

第3話 http://endlesslord.diarynote.jp/201706101843432655/
とあるプレインズウォーカーの話をするとしよう。


時は西暦2001年、〇学生だったその少年は友人にこう声を掛けられた。

「ギャザって知ってる?」

少年にとっては初めて聞いた単語だった。
そもそも少年にとって、TCGなど未知の存在だった。
(〇戯王がすでに流行していたが、当時も今もルールはわからない)
何となく興味を持った少年は、友人と数駅先にあるというお店に向かうことにした。

「ギャザには5色の属性みたいなのがあるんだ!好きな色を2つ選んでよ!」

友人に5つの色(当然、白・青・黒・赤・緑)を提示された。
当時はアポカリプスが発売した直後で、有効・敵対色関係なく2色を使ってデッキを作ることは容易いほうだった。
友人もそのつもりだったのだろう。

各色の役割も教わらずに出された質問。
少年は少し悩んだが、ただ好きな色のみを直感で答えた。

「・・・青と・・・緑かな!」

少年toldaにプレインズウォーカーの灯がともった瞬間だった。


友人が店主と話して持ってきたのは、アポカリプスの構築済デッキ「奇襲」。
パッケージの《ガイアの空の民》の絵は、時を経た今でも覚えている。
土地やマナ、各カードタイプの説明を聞きながら、実際にプレイしてみた。
ちなみに、DQ・FF好きだった僕にとって、生物をモンスターではなくクリーチャーと呼ぶのは新鮮だった。

さすがに昔のことで記憶がおぼろげだが、印象に残ってたのは以下の内容。

・既に場にいるクリーチャーに対し打ち消しを打とうとする
・CIPと瞬速を理解せず《神秘の蛇》を自メインフェイズにプレイ
・バウンス後に普通に出しなおされて「このカード弱いな!」と宣う

そもそもスタックルールも知らない初心者、扱いきれるはずはなかった。


そうは言ったものの、「これ面白いね!」と無邪気に楽しむtolda少年。
15年以上経ってもそのTCGを続けてるとは、この時知る由もなかった・・・。

(続く)

第2話 http://endlesslord.diarynote.jp/201706042014167423/

【あとがき】
はい、というわけで私とMtGの出会いでした。
これから不定期で、少しずつ私のMtGの想い出を書いていこうと思います。
連載にしたら逃げるわけにもいかないからな!(白目
やあ (´・ω・`)
ようこそ、ミッドガルドへ。
この白ポはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、このタイトルを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この日記を書いたんだ。

じゃあ、注文を聞こうか。


というわけで復帰準備中です。
実に2年振り。何やってたのっていう話です。
Twitterのほうは更新してましたけど、長文となるとハードルが高くてこんなことになってました。
まぁ時々長文も書きたいなぁと思ってたので、のんびり書いていこうかと思います。

内容はMtGに限定せず色々と。
他TCGからスマホ・コンシューマーゲー、果ては仕事を含む日常も書くかも。
(さすがに秘密情報は出しませんが)
目指すは週1更新。それくらいのネタを作って生活したい。

まぁ、期待せず肩の力を抜いて適当に読み流してくだされば幸いです。
Canadian Threshold考察 目次
自デッキ解析前編(メインボード)
http://endlesslord.diarynote.jp/201503232346464286/
自デッキ解析後編(サイドボード)
【本記事】

前編に引き続き自デッキの解析もとい所感。
後編はサイドボードについて。

まずはデッキレシピのおさらい。

// Lands
3 [A] Tropical Island
3 [B] Volcanic Island
4 [TE] Wasteland
2 [ON] Flooded Strand
2 [ON] Polluted Delta
2 [ZEN] Scalding Tarn
2 [ZEN] Misty Rainforest

// Creatures
4 [ISD] Delver of Secrets/Insectile Aberration
4 [OD] Nimble Mongoose
4 [FUT] Tarmogoyf

// Spells
4 [MM] Brainstorm
4 [M12] Ponder
4 [NE] Daze
4 [AL] Force of Will
4 [SC] Stifle
4 [A] Lightning Bolt
2 [ROE] Forked Bolt
2 [ZEN] Spell Pierce
2 [DIS] Spell Snare

// Sideboard
SB: 1 [RTR] Pithing Needle
SB: 1 [DKA] Grafdigger’s Cage
SB: 1 [JU] Envelop
SB: 2 [NE] Submerge
SB: 1 [NPH] Surgical Extraction
SB: 1 [NPH] Dismember
SB: 2 [IA] Pyroblast
SB: 2 [PLC] Rough/Tumble
SB: 1 [ISD] Ancient Grudge
SB: 1 [SC] Sulfuric Vortex
SB: 1 [LG] Sylvan Library
SB: 1 [THS] Destructive Revelry


サイドボードについては意図的に1~2枚採用にしている。
理由としては以下の3つ。
1、できる限り幅広く対応策を持ちたい。
2、ドロースペルを駆使すれば1枚でも手札に持ってこれる。
3、そもそもサイドアウトできるカードが少ない。
3はかなり致命的で、筆者はよく61枚以上で戦いたくなる衝動に駆られる。
このあたりの取捨選択も学んでいかなくてはならない事だろう。

・真髄の針
ご存知、いかなる起動型能力も指定すれば禁止できるArt。
安直に考えすぎると、どんな時でもサイドインできてしまうカード。
例としては、PW、石鍛冶、死儀礼、薬瓶、ヘルム、スニークなど。
汎用性が高すぎて、メインでいいのではと錯覚するほど。
ただ、これを抜いて特化パーツを入れるべきではと思うこともある。

・墓掘りの檻
生物サーチおよびリアニメイトを禁止するArt。
使う相手を挙げるなら、エルフ、ドレッジ、リアニ、殻辺りか。
両者の墓地を消さずに墓地利用を潰せるあたり、
タルモとマングースを使うカナスレとしては嬉しい。
しかしあくまで生物限定なので、純粋な墓地対策とは言えない。
それでも強豪デッキに対する解答になるため、必須パーツといえる。

・被覆
ソーサリー限定1マナ確定カウンター。
単純に考えると使用できる場面が限られるため、不要パーツに見える。
しかし多くのデッキにおいて、キーカードがソーサリーというのが事実である。
例えば奇跡スペル、全体除去、ヒム、実物提示教育、自然の秩序など。
可能ならば2枚以上の採用も検討したい、地味に強いカード。

・水没
対緑限定生物バウンス。ノーコストで打てるのが最大の利点。
WotC・R&Dの思惑通り、緑にはサイズ的に強力な生物が多い。
タルモしかり、強大化した聖遺しかり。
カナスレの除去は稲妻による3点が限界であるため、
このあたりの大型生物を処理できる点は非常に強い。
また、ノーコスト条件はあくまで「相手が森をコントロールしていること」なので
BUG相手の墓忍びやタシグルあたりにも適用できる。
純粋な除去ではないが、テンポ重視ならばその足止めだけでよい。
本デッキのコンセプトに合致した優良パーツである。

・外科的摘出
唯一の純粋な墓地対策カード。
追放できるカードは1種類のみであるため、使いどころを見極めるのが難しい。
しかし相手のキーパーツをライブラリからも追放できる点はやはり強い。
キーパーツ消去という観点で見れば、
別に墓地対策としてでなくてもサイドインできる。
少ないサイドボード枠を手広く活用させてくれるパーツである。

・四肢切断
φマナによるマイナス修正除去。
本デッキで用いる場合は必ず4点ライフロスを伴うため、かなり厳しい。
しかし、それでも除去したい生物がいる。
そう、タルモゴイフである。タルモ許すまじ。自分の事は棚に上げている。
他にも墓忍びやタシグル、アンコウ、強大化前の聖遺も除去できる。
本当なら2枚以上採用したいところなのだが、流石にライフロスが大きい。
役割としては、あくまで水没の補助といった形である。

・紅蓮破
青許すまじを体現したカード。自分も青だがやはり棚に上げている。
デルバーや神ジェイスの除去、実物提示教育等の打ち消しと超万能。
打ち消し合戦の決め手になることもあり、非常に強力。
本当なら赤霊破と1枚ずつにするほうが嗜みなのかもしれないが、
筆者はこちらのほうが好きなので2枚採用にしている。

・乱暴/転落
分割カードではあるが、基本的に乱暴の方しか使わない。
地上限定全体2点火力。これだけだと紅蓮地獄の下位互換に見える。
しかしこの「地上限定」が逆に重要である。
仮にスレッショルドを達成していた場合、
デルバー、タルモ、マングースのいずれも生き残る事ができる。
対して、各エルフやヤンパイ、場合によっては速槍も焼ける。
本デッキでは珍しい「純粋に1対多数交換を取れるカード」である。
だが、相手のデルバーやスピリットトークンは焼けない点には注意が必要。

・古えの遺恨
フラッシュバック付Art破壊。
本環境では薬瓶、ヘルム、殴打頭蓋といった強力なArtが多いので、
Art破壊だけでも十分強い。
しかもフラッシュバック付なので、1対2交換にもできる点は優秀。
しかし、独楽および体勢の整った殴打頭蓋は破壊できないのが欠点。
また当然ながら、Encも破壊できない。その点は帰化にすら劣る。

・硫黄の渦
ライフ回復を禁止するEnc。ついでにお互いに火力を浴びせ続ける。
多くの場合で使われるのは殴打頭蓋対策。
テンポデッキであるカナスレにとって、絆魂の存在はほぼ敗北に直結する。
この敗北を避けることが、このカードに求められる「第一の」役割である。
しかし、「ついで」呼ばわりした後者の能力も実際には非常に有用である。
例えば対奇跡戦。序盤にある程度ライフを削った上でこれを置けば、
動きの遅い奇跡デッキは継続火力により高確率で自滅する。
3マナというカナスレとしては非常に重いカードだが、
その重さに見合った効果は発揮してくれる。

・森の知恵
基本的にはライブラリ操作、ライフを対価に払えばドロー加速もできるEnc。
カナスレでは珍しいハンドアドを与えてくれるカードである。
だが、元々テンポ・ライフアドを重視する本デッキとの相性は微妙に見える。
このカードが本領を発揮するのは、やはり対奇跡戦。
奇跡デッキを相手にする場合、自身のライフを気にする必要はほとんど無い。
よって、残ったライフをハンドアドに変換することができる。
その結果行動を加速させる事ができるため、勝率を一気に上げることができる。
ただし、他に入れるべきサイドパーツがある場合は抜く事も考慮している。

・破壊的な享楽
本デッキで唯一Encを破壊できるカード。もちろんArtも破壊可能。
基本的には帰化と同じなのだが、相手に2点ダメージを与える点は高評価。
打ち消せなかった置物への解答と追い討ち火力という両者を満たしてくれる。
実際、この2点ダメージで勝負を決めた試合は数知れない。
ただし、古えの遺恨と同様に独楽と体勢の整った殴打頭蓋には対処できない。
さらに緑マナを使うため、血染めの月あたりの破壊にも適さない。
クローサの掌握のような、安定した置物破壊パーツとは言えないだろう。


各サイドパーツの所感はこのような感じである。
前半同様、主観的な点が多いのは容赦してもらいたい。
上記の評価に対して意見があれば、忌憚無く述べてほしい。


次の記事では、本デッキでは採用していないカナスレ汎用パーツについて述べたいと思う。
Canadian Threshold考察 目次
自デッキ解析前編(メインボード)
【本記事】
自デッキ解析後編(サイドボード)
http://endlesslord.diarynote.jp/201503242204107237/

GP京都2015も近づいてきたので、
真面目に自分のデッキを考察することにした。
最近フリープレイ等で成績不振なこともあるので、
持論は脇に置く事にする。
今回の記事は自デッキ採用各カードの評価など。
流石に長いので前後編で。
皆様の忌憚無き意見と助言を頂ければ幸い。

まず、以下がデッキレシピ。

// Lands
3 [A] Tropical Island
3 [B] Volcanic Island
4 [TE] Wasteland
2 [ON] Flooded Strand
2 [ON] Polluted Delta
2 [ZEN] Scalding Tarn
2 [ZEN] Misty Rainforest

// Creatures
4 [ISD] Delver of Secrets/Insectile Aberration
4 [OD] Nimble Mongoose
4 [FUT] Tarmogoyf

// Spells
4 [MM] Brainstorm
4 [M12] Ponder
4 [NE] Daze
4 [AL] Force of Will
4 [SC] Stifle
4 [A] Lightning Bolt
2 [ROE] Forked Bolt
2 [ZEN] Spell Pierce
2 [DIS] Spell Snare

// Sideboard
SB: 1 [RTR] Pithing Needle
SB: 1 [DKA] Grafdigger’s Cage
SB: 1 [JU] Envelop
SB: 2 [NE] Submerge
SB: 1 [NPH] Surgical Extraction
SB: 1 [NPH] Dismember
SB: 2 [IA] Pyroblast
SB: 2 [PLC] Rough/Tumble
SB: 1 [ISD] Ancient Grudge
SB: 1 [SC] Sulfuric Vortex
SB: 1 [LG] Sylvan Library
SB: 1 [THS] Destructive Revelry


とりあえず上から所感を述べていこう。


【土地】

・Tropical Island
唯一の緑マナ供給土地。
これが無いとタルモもマングースも出せない。
クロック召喚の要であるため、第1ターンから持ってくる必要がある。
当然相手もその重要性を理解しているため、優先的に破壊される。
かといって4枚積むのはフェッチの採用枚数が減るため厳しい。
やはり定石の3枚が安定か。

・Volcanic Island
唯一の赤マナ供給土地。火力および各種サイド採用カードの要。
硫黄の渦もあるため地味に枚数が必要。1枚でも割られると怖い。
しかしこちらも4積みはフェッチ削減に繋がるため、3枚が定石か。

・不毛の大地
ご存知特殊地形を破壊する特殊地形。
多くのデッキで4枚採用されるカードであり、カナスレもそれに漏れない。
しかし、カナスレにおける本カードは他のアーキタイプより重要と考えている。
その理由として、後述のもみ消しを含めたマナ戦略が挙げられる。
そのため、DDに対する防御的カードというよりも
相手のマナ基盤を破壊するという攻撃的カードの意味合いが強い。
なおこのような運用をするため、
マナを生み出す土地という感覚が弱いのも一つの事実である。

・フェッチランド
デッキ圧縮およびブレスト・ポンダー後のシャッフル機関。
最適解を手に入れやすくするためにも、できる限り欲しいところ。
しかし増やしすぎると土地破壊の影響が大きすぎるので、8枚が限界。
ちなみに青絡みフェッチ各2枚なのは半分趣味。
でも針とサージカル対策にはなる。


【クリーチャー】

持論では採用生物3種は「カナスレ大三角」という位置づけ。
それぞれが役割を持っており、絶対に抜く事はできないという考え。
もちろん頭の固い妄想の可能性もあるので、
必要なら変えることも考え中。

・秘密を掘り下げるもの
空襲担当。高確率で2ターン目から3点クロックを刻み続ける。
変身さえすれば愚直に強いため、
初手なら最優先で出したいクロッカー。
当然ヘイトも高く、すぐに除去される。
打ち消しで護るか否かは状況次第か。
驚異的なコストパフォーマンスを考えれば、当然の4積み。

・敏捷なマングース
被覆担当。序盤は低速ながらも、相手の除去をかいくぐる優等生。
相手が高速デッキだと弱いと感じることもあるが、
例えば対奇跡デッキなら最高の相棒。
大三角の考え方ならば4積み安定なのだが、弱点は多い。
小粒、墓地対策に弱いなどなど。
構成によっては3積み、最悪除外も考えないといけない。

・タルモゴイフ
地上担当。誰もが認める最強のバニラクリーチャー。
クロックによし、壁によしと文句無しの性能。
ただカナスレとしては、2マナであることが利点にして欠点。
利点としてはチャリスや爆薬を避けられること。
欠点としてはデッキの中で最も重いこと。
他デッキなら信じられないだろうが事実である。
他にも墓地対策をされると0/1のチャンプブロッカーになってしまう。
クロック力を考えれば当然の4積みだが、
こちらも採用枚数に幅があることも承知。


【スペル等】

持論では「カナスレのもつ対応策の9割が打ち消し」。
コンボパーツであれ、ロックパーツであれ、
大型生物であれ、とりあえず打ち消す。
火力はあくまで打ち消しもらした小型生物を掃討する補助の役割。
もちろん状況によって話は変わるが、根本理念はこんなものである。
これは本デッキを分かりやすく使いやすいものにすると同時に、
酷く脆いものにしているともいえる。
他のデッキと比較すると、一番幅のある部分だろう。

・渦まく知識、思案
当然効果は違うが、総じて安定力を支えるドロースペル。
前者は山札への干渉力、後者はシャッフル可能な点が強い。
また後者については、ソーサリーである点も地味に評価している。
本デッキにおける数少ないソーサリーであり、タルモに貢献するからだ。
他デッキでもこの8枚は安定採用なのだが、追加スペルも多い。
当然ドロースペル単体では場に影響を与えられないため、
無闇に採用枚数を増やすのは怖い。

・目くらまし
本デッキを含むクロックパーミッションに採用される良スペル。
ピッチで唱える事でマナアドを失ってしまうが、
土地2枚で大体事足りるカナスレには大きな被害でもない。
打ち消し主体のカナスレを支える大事なパーツである。
ただし力を発揮するのは序盤か、
マナ戦略成功時だという点は無視できない。
終盤や後攻では打ち消しを失敗しやすいという弱点も持つ。
メインボード4枚採用は確実だが、サイドアウトも考慮する必要がある。

・Force of Will
青デッキ最強のパーツ。あえて言うが、レガシーの良心である。
これが無ければ環境にコンボが蔓延り、禁止カードは倍増するだろう。
しかしご存知の通り、ピッチ時は手札をもう1枚犠牲にする必要がある。
先人曰く「最強にして最弱のカウンター」。
元々1対2交換がほぼゼロのカナスレにとっては、時に致命傷となる。
同型対決等、こちらも場合によってはサイドアウトも考慮しなくてはならない。
しかし上記の持論を持つ筆者としては、
その決断を潔くできていないのも事実である。

・もみ消し
カナスレ使いの中でも採用の意見が割れるであろうパーツ。
使い道としてはフェッチや不毛等の起動阻止、奇跡他の誘発阻止など。
よく強さとして述べられるのはフェッチ阻止によるマナ戦略であろうが、
単色デッキ等で完全に腐る可能性が最も高いカードなのは事実である。
だが実際に使い慣れると、案外汎用性の高いカードである。
切迫した戦いの中で思わぬ切り札になる事もある。
そういう点も含めて筆者は最も好きなパーツではあるのだが、
前述の通りはっきりと腐る事もあるパーツなので重要性の判断が難しい。
デッキ方針の変更を考えた場合、真っ先に抜けるカードではある。

・稲妻
カナスレが赤を採用する最大の理由。1マナ無制限3点インスタント。
書いてあることはそれだけなのだが、対抗呪文レベルの強さを内包する。
「原点にして頂点」と言ってもいいのではないだろうか。
小型生物除去、PW除去、最後の押し込みとしての本体火力など。
状況を選ばないという意味では、打ち消し以上に汎用性が高い。
間違いなく4積みであるが、当然大型生物には対応できない。

・二股の稲妻
筆者の考えるカナスレフリースロットPart1。追加火力枠。
本カードを採用する理由は2つ。
1つは、超小型生物相手なら1対2交換を取れること。
もう1つは、これがソーサリーであること。
2つとも、これまでの解析で分かってもらえると思う。
この追加火力枠の候補としては火/氷、死亡/退場が挙げられるが、
そのあたりの議論は後の記事に譲ろう。

・呪文貫き
筆者の考えるカナスレフリースロットPart2。追加打ち消し枠。
ただ最近の他デッキレシピを見ると、レギュラー枠な気もする。
非生物限定とは言え、1マナの優良不確定カウンター。
除去、ヒム、コンボ、PWの打ち消しや、打ち消し合戦でも使える。
本デッキでは2枚採用だが、場合によっては3枚以上の採用も考えられる。
ただし目くらまし同様、終盤では役に立たない事もあるため注意。

・呪文嵌め
筆者の考えるカナスレフリースロットPart3。貫き同様追加打ち消し枠。
1マナ確定カウンターとはいえ、2マナスペルのみというのは寂しく見える。
だが、カナスレにとって脅威となる2マナスペルは山のようにある。
石鍛冶、RIP、瞬唱、ヒム、小悪疫、ヤンパイ、大歓楽、タルモ、チャリス…
これらを無効化できるという意味では、もみ消し同様の汎用性がある。
ただし、もみ消し同様腐る可能性も高いのは事実である。
筆者は対タルモを鑑み2積みだが、再考の余地は十分にある。


以上でメインボードにおける各パーツの所感は以上である。
長文で申し訳ない限り。
後編ではサイドボード各パーツの所感を述べようと思う。

狩猟生活

2015年2月25日 ゲーム
本日はMtGから離れて、狩り関連ゲームについてのお話。

私toldaはミッドガルド大陸出身のPWなわけですが、色々狩猟も嗜んでおります。
両手剣でレイドリックなぎ払ったり、片手剣で古龍撃退したり、神機で世界救ったり。
というわけで、自分が狩りをしてる次元のことを少し話そうかと思います。
決して最近次元を越えた戦いをしていないわけではない。(白目


・ラグナロクオンライン
当方出身の次元、ミッドガルド大陸のお話。厳密には狩りゲーではないですがご愛嬌。
スパノビだったりケミだったりもしていましたが、メインはナイト系で戦っておりました。
基本的にはAGI極振りの神速騎士。速いし回避高いし回復剤要らずの良キャラでした。
実はルーンナイトにもなっていて、その時はスキル用にINTも少し上げていました。
GvGに単騎参戦し、レースで砦を取れたのはいい想い出。3分で陥落しましたが。
中の人はここ数年課金してません。世界観は好きなんだけど時間が・・・。作業ゲーだし。

・モンスターハンター
皆さんご存知の超有名狩りゲー。当方もPW業の次にメインの次元。
ポッケ村に次元渡りしてからずっと片手剣。尻尾切れないって愚痴りながらも片手剣。
ユクモ村とモガの村あたりでちょっと泣いたけど、バルバレで乗りを覚えて歓喜の片手剣。
なお、多少寄生で育ったせいかDPSは低めです。そもそも敵への近づき方が下手。
代わりに生命の粉塵をふんだんに使っています。イズルードの粉塵王。
最近は調合含めて23回分持っていってます。役に立ててる気がして楽しいです。
後は弓・操虫棍・チャージアックス・ボウガン辺りを使ってます。昔なら太刀・ハンマーあたり。
双剣・ランス系を使える人は尊敬しています。特にランス。足遅すぎてどうしようもないっす。
しかし、最近ハンターに合わせて竜達も強くなってきてるのが悩みです。
強いというより、もはや動きが生物離れしているというか・・・。
それでも龍狩りは楽しいです。生業にしてる人から見たら下手の横好きですが。

・ゴッドイーター
かなり人類が追い込まれている近未来地球次元。すごく厨二チックな物語世界。
極東支部時代はショート・アサルト・バックラーで戦ってました。
対ハンニバル戦ムービーで自ら叫んだのが想い出です。驚いたけどカッコよかった。
ブラッドに入隊してからは銃身の仕様変更を受けてスナイパーに変わっています。
ただ、どっちにしても基本は近接主体。ダメージレートで言うと98%近接。ひどすぎる。
極東支部時代は適度なテンポが好きだったけど、ブラッド入隊後は逆に速すぎて焦り中。
速すぎて中の人は指を痛めています。あと全然ガード回避できてないし。全部プラーナが悪い。
最近ブラッド元隊長について調査を再開したようです。

・ラグナロクオデッセイ
久しぶりにミッドガルドに里帰りしようとしたらよくわからん事になっていた次元。
中の人的にはGE2の繋ぎのつもりだったらしい。
しかし案外楽しい次元でした。難易度もちょうど良かったし。途中のグレンデル戦は除く。
極めようとすると武器ドロップ運頼みだったのが残念。
なお、エースの次元には行っておりません。


こんな感じ。他にいくつかの次元をチラ見しましたが、基本的に腰はすえておりません。
ただ、どの次元にしても独りではあまり狩りに行かなかった気がします。大抵は仲間と一緒に行く感じ。
中の人が大人になって、純粋に独りでゲームを楽しめなくなったからですかね。
歳はとりたくないものです。

このほかに面白い次元(ゲーム)があったら、色々教えてもらえるとちょっと嬉しいです。
体力的な問題でできるか怪しいですが。
タイトル通り、GP京都2015の事前参加登録をいたしました。
Twitterで「GP京都の参加登録した~」というツイートを見るまで完全に忘れていました。
全くもってレガシー下層民の鑑ですね。

そんなわけで本日初めて特設HPを見たわけですが、所感をつらつらと。


・参加登録方法について
外部の参加登録システムを使ってるみたいですね。
エタフェスとかと同じシステム?慣れてなくてちょっと戸惑いました。
とりあえず当日まで受付完了メールのこと覚えているかすごく不安です。

・本戦定員について
定員2000人弱とのこと。京都開催なのに昨今のGPと比較して少ない気がします。
やはり会場の収容人数の限界でしょうか?
はたまた、流石にレガシープレイヤーは少ないと予想したんでしょうか?
でも、GP神戸2014(モダン)を見てると2000人は軽く超えるような気もします。
というわけで、皆さんも早めに登録することをオススメしますよ。

・参加賞などについて
早期受付特典が《剣を鍬に》(CNS)プレイマットだと今日初めて知りました。
まぁ、別にいいんじゃないでしょうか。綺麗ですし。
そしてサイド限定プレイマットはなかなか京都らしい一品。
人物絵じゃないGPサイド限定プレイマットって珍しい気がします。
少し欲しい気もしますが、本戦参加する以上難しいかなと思ってます。
もしくはクジを引きまくるか。自己破産まっしぐら。

・ルームサービスについて
HPを見る限り、当日の昼間は会場の個室を借りられるようです。
(5人部屋と10人部屋の2つ。5人部屋は既に締切の模様。)
GP本戦参加者が休憩に使うヒマなんかないよなぁ・・・と思ってたんですが、
これもしかして荷物置き場としての利用を見込んでいるんでしょうか?
確かに本戦レガシーだとそれくらいしてもらったほうがありがたいとも思います。
まぁ、僕は地元ですので一般事前予約で終わらせましたが。

・VIPサービスについて
10000円払うと色んな特典が得られるサービス。詳細はHP参照。
限定プレイマットや後述のアーティスト優待券が手に入るあたりアドはありそうです。
でもまぁ何というか・・・需要と供給というか・・・時代の流れというか・・・。
まぁ、昨今のGP見てるとこういうサービス作るのも致し方なしかな、と思います。

・アーティスト優待券
2500円払うことで優先的にアーティストからサインをもらえるサービス。
まぁ、今にはじまったことじゃないですけどね。
予想するに、この優待券を持ってなかったらまずサインをもらえない気がします。
なんていうか、すごく寂しいお話。
でも、これもまた昨今のGP見てると仕方ない気がします。
もう、こういう方法で参加者数を制限するしかないんでしょうね。
資本主義バンザイ。

・販売ブースについて
今回も有名店がいっぱい来る模様。
僕も本戦の合間に掘り出し物やらなにやらを買いに行きたいです。
ていうかスリヴァー日本語foil買うの誰か手伝ってください、マジで。
どうでもいいけど、年に数回GPで出店して稀少品の在庫は大丈夫なんですかね?

・飲食ブースについて
今回は松屋に加えて坦々麺などが出店する模様。
ていうかなんで佐世保バーガーなの?GP北九州なの?
まぁ、食べてみたいのは事実なので狙いはつけておきます。
多分本戦が長引いてカロリーメイトでターンエンドになりそうですが。

・サイドイベントについて
いつも通り各フォーマットで色々開催される模様。本戦参加なので参加できるか微妙ですが。
それにしても「2HGカップルシールド」ってなんやねん。賞品USJペアチケットってなんやねん。
しかも男女カップル問わずってなんやねん。あれか、○モでもええんか。
一体MtG業界はどこに向かおうとしているのか。

・防犯について
HP見た感じ、そのあたりの対策の公表だったり注意喚起だったりは無い模様。
レガシーデッキ2個分くらい盗難にあった被害者としてはちょっと残念。
ただGP静岡2015のサイドイベントレガシーでは警備専門スタッフもいたらしいということですし、
運営側も防犯に力を入れ始めているようです。
運営の皆さん、頑張ってください。
そして参加される皆様も、荷物管理にはどうぞお気をつけください。
盗難が原因で引退される方は、もう見たくありませんので。


長くなりましたがこんな感じ。
まだ先の話ではありますが、当日は会場で共に頑張りましょう!
GP京都のbye欲しさゆえ、前日に参加を決断。
結果は以下の通り。

2015/2/11
GPT京都2015inプロジェクトコア阿倍野店(レガシー)

使用デッキ
Canadian Threshold

結果
2勝4敗 31位/38人


第1ラウンド 対ダークマーベリック ××
初戦は聖遺の騎士の着地を許してクロック足止め、最後は殴打頭蓋装備で対処不可に。
2戦目はルーンの母、石鍛冶、サリアの着地を許す。さらに頭蓋殴打まで着地。
後に隙を突いて頭蓋殴打、後続の青赤剣を破壊するも、生物の数で間に合わず。
対大型生物の除去不足を痛感した対戦。

第2ラウンド 対URデルバー ×○×
初戦トリマリノーランドスタート。
その後も全く土地が来ず、唯一のフェッチはもみ消しからのウィル合戦になる有様。
逆に相手はマナフラを起こしていたが、結局土地が出なかったこちらが殴りきられる。
2戦目は逆にマナ縛り戦略に成功し、定石通りの勝ち。
3戦目もまさかのトリマリノーランド。
後手1ターン目で土地が来て戦えたものの、アド差の挽回はできず負け。

第3ラウンド 対UWr奇跡 ○××
多色土地がショックランドの相手との対決。
初戦はもみ消し戦略が成功、相手のショックインも相まってクロックが間に合う。
2戦目は終末等を丁寧に打ち消すものの、素引き終末+願いを打ち消せず。
最後は殴打頭蓋まで装備され、打つ手無し。
3戦目も同じように素引きでボコボコにされ、間に合わず。
デルバーとタルモが速攻で除去られたため、クロックが間に合わなかった印象。
マングースが殆ど来なかったのが悔やまれる。

第4ラウンド 対MUD ×○×
先手をとった初戦後手1ターン目に速攻でチャリスX=1。デイズで防ぐも再度撃たれウィルで対応。
そのために後続の金属細工師を打ち消せず、磁石のゴーレム、カーンと繋がれ敗北。
2戦目はモノリススタートのため余裕あり、チャリスX=1も打ち消して何とか間に合わせる。
後手の3戦目は初手にウィル+青が全く来ず、結局トリマリで揃わないままスタート。
チャリスX=1はなかったものの、圧倒的なアド差で勝てるはずもなく終了。

第5ラウンド 対青単BtB ○○
近大MtGサークルに縁のある方との戦い。
両者4連敗で臨んだラウンドだったため、フリプ感覚の対戦に。
初戦は幾つか打ち消しの憂き目に遭うも、すり抜けたクロッカーでそのままビートダウン。
2戦目は寒けを置かれたりBtB貼られかけたりで焦るも、相手の手札切れ後に生物連続キャスト。
ヴィダルケンの枷やトーモッドの墓所を置かれるも、生物5体に相手はなす術なく勝利。

第6ラウンド 対Rwbゴブリン ○×○
今回のマリガン率の高さを哀れんだMtGの神(多分精神ジェイス)の祝福を受けた対戦。
先手の初戦、まさかのクワドロプルマリガンスタート。初手デルバータルモボルカのみ。
後手の相手の魂の洞窟→バイアルで敗北を確信するも、後のドローは全て生物。
そしてタイミング良く変身するデルバー。最後の最後で稲妻を打ち込んでまさかの勝利。
2戦目も中盤までは優勢だったものの、群集追い2酋長1女看守1の速攻フルパン21点で撃沈。
3戦目は3枚来た不毛でのマナ縛り、打ち消しで相手を翻弄。
しかし主戦力のデルバーを紅蓮破で除去された後は膠着し、睨み合い。
最終的にはタルモ2体を着地させ、ビートダウンに成功。
マリガン数4-2-1回という最悪の状況ながらも、苦手なゴブリンから大金星を奪う。


以上、前述のとおり2勝4敗で31位/38人でした。
各ラウンドでの平均マリガン数が4回くらいだった事を考えると、かなりの厄日でした。

問題なのは明確な改善策が思いつかない事。
このままじゃ二の舞になるし、ちゃんと考察しないと…。
どうも、早くもデッキ公開処刑企画第2弾です。
今回は現環境(M15-THS-KTK)のスタンダードです。


デッキ名:RUG_Scissors

// Lands
4 [M15] Yavimaya Coast
4 [THS] Temple of Mystery
4 [M15] Darksteel Citadel
5 [ZEN] Forest (1a)
2 [ZEN] Mountain (1a)
4 [KTK] Wooded Foothills
1 [JOU] Mana Confluence

// Creatures
4 [M15] Ornithopter
4 [M15] Elvish Mystic
4 [THS] Sylvan Caryatid
3 [THS] Polukranos, World Eater
4 [M15] Genesis Hydra
1 [M15] Reclamation Sage
1 [M15] Phyrexian Revoker
1 [THS] Polis Crusher

// Spells
3 [BNG] Courser of Kruphix
1 [THS] Nylea, God of the Hunt
1 [M15] Nissa, Worldwaker
2 [M15] Chord of Calling
4 [M15] Ensoul Artifact
3 [M15] Shrapnel Blast

// Sideboard
SB: 2 [KTK] Stubborn Denial
SB: 3 [M15] Void Snare
SB: 3 [FRF] Reality Shift
SB: 3 [BNG] Unravel the AEther
SB: 2 [THS] Mistcutter Hydra
SB: 1 [THS] Arbor Colossus
SB: 1 [M15] Phyrexian Revoker


こういう形のデッキを作られている方っておられるんでしょうか?
少なくとも自分の周りや某通販店監修デッキレシピ公開サイトでも見たことはないですね。

言うまでもありませんが、本デッキのコンセプトは以下の通り。
A ハサミソプターor城砦で高速クロックを刻み勝負を決める
B 通常の緑単の動きでポルクラまで繋ぎ、場を制圧する
この2つをハイブリッドしております。
初手が良ければプランAで速攻、悪くてもマナクリを駆使してプランBに移行できます。
プランBでも、場にソプターがある状態で起源のハイドラ→ライブラリからハサミ装着で空から5点奇襲できたりすると結構脳汁出ます。
また軽いながらも、召喚の調べからのシルバレ戦法も取っています。
別にシルバレする必要がなくても、狩猟者やポルクラ、最悪ソプター呼んでもいいですし。
余ったソプターは召集コストや爆片破のコストにも使えるため、案外使い道は多いです。
本当ならニッサをもう1枚くらい積みたいんですが持ってないので…。正直お守り感覚。


元々前期(M14-RtR-THS)ではシミックフラッシュを使っていました。
生物は全て瞬速持ちで、打ち消しを構えつつ隙あらば生物出して殴り勝つデッキ。
うん、書いただけでゲスさが滲み出てますね。
そういうわけで今期も青緑で何か作ろうと思い、その結果こうなりました。
最初はEncサーチ等を積んでハサミを中心とした構築にしていたんですが、安定性と対策のされやすさで挫折。
緑単の安定性に目をつけて今の形になりました。
赤は完全に爆片破用。除去がなかったですし。

まぁ、見ての通り完全なファンデッキです。
でも実際に戦ってみると、大会レベルでも案外勝率は5割程度あります。
なかなか楽しいデッキなので、興味のある方は是非どうぞ。
とりあえず何書こうか悩んだ結果、自分のデッキレシピを載せることに。


デッキ名:Canadian Threshold

// Lands
3 [A] Tropical Island
3 [B] Volcanic Island
4 [TE] Wasteland
2 [ON] Flooded Strand
2 [ON] Polluted Delta
2 [ZEN] Scalding Tarn
2 [ZEN] Misty Rainforest

// Creatures
4 [ISD] Delver of Secrets/Insectile Aberration
4 [OD] Nimble Mongoose
4 [FUT] Tarmogoyf

// Spells
4 [MM] Brainstorm
4 [M12] Ponder
4 [NE] Daze
4 [AL] Force of Will
4 [SC] Stifle
4 [A] Lightning Bolt
2 [ROE] Forked Bolt
2 [ZEN] Spell Pierce
2 [DIS] Spell Snare

// Sideboard
SB: 1 [RTR] Pithing Needle
SB: 1 [DKA] Grafdigger’s Cage
SB: 1 [JU] Envelop
SB: 2 [NE] Submerge
SB: 1 [NPH] Surgical Extraction
SB: 1 [NPH] Dismember
SB: 2 [IA] Pyroblast
SB: 2 [PLC] Rough/Tumble
SB: 1 [ISD] Ancient Grudge
SB: 1 [SC] Sulfuric Vortex
SB: 1 [LG] Sylvan Library
SB: 1 [THS] Destructive Revelry


ご覧の通り、カナスレです。
あまりにも一般的なレシピ過ぎて、議論の種になるんでしょうか・・・?

デッキ構築時に考えている事は「如何にいつでも手広く対応できるか」です。
そのせいでメタが回ってもメイン・サイド共に変更が少ないです。
おかげでどんな相手にも率なく対応できますが、大会は優勝できていませんね。


ざっとこんな感じです。
助言、提言、罵倒等ありましたらどうぞよろしくお願いします。
まぁ、当方super tofu mentalですがね!
はじめまして、toldaと申します。
この度本DiaryNoteにプレインズウォークしてまいりました。
今後ともよろしくお願いいたします。


はい、というわけでね。
今更感満載ですが、DNをはじめる事になりました。
MtGからゲーム、その他雑感を不定期につらつらと更新する場所となります。
三日坊主になる予感しかしないですが、どうぞよろしくお願いします。